CIL聴覚障害
プロジェクトチーム
お知らせ
コロナウイルスの影響で思わぬ苦労を強いられている人は少なくないと思います。
その中で、私たち聴覚障害者がコロナ禍の中、直面している問題をみなさまにもぜひ知ってほしい、
聴覚障害者の自立を引き続きサポートしてほしい、という思いからこの場を借りて発信します。
聴覚障害者からのお願い
〇感染防止のため、多くの人がマスクを着用して生活する中で、手話と口の動きや表情を読み取って話を理解する聴覚障害者はいつも以上にコミュニケーションに困難を感じています。
いつもなら、マスクを外して口元を見せて話してください。とお願いすることができますが、現在の状況ではマスクを外してほしいとは言えません。
コロナ流行前であれば、あらゆる工夫は必要なものの、一人で外出でき、他人とコミュニケーションをとれていた聴覚障害者が現在では、日常生活の動きを著しく制限されている状況にあります。
コミュニケーションに関して
1、筆談に応じてください。
2、ジェスチャーなど視覚情報をできる限り加えてください。
3、話しかけるときは、肩をたたくなどのサインを出してください。
4、一定の距離を取るなど適切な状況ならばマスクを外してもらい、口を大きく開けてゆっくり話してください
5、透明マスク(フェイスシールド)を活用してください。
〇感染拡大防止のため、在宅勤務(テレワーク)になった場合、会議や他のスタッフとのやり取りが電話やビデオ通話などの機械越しのコミュニケーションになってしまいます。
ビデオ会議の画質では相手の口の動きが読めない、タイミングのズレが生じることもあるため、対面での会議と比べて不便さを感じています。
職場で
6、聴覚障害者もリアルタイムで情報が得られるように情報保障の方法を一緒に考えてください。
7、可能な限り、手話通訳・要約筆記・音声認識アプリの使用など様々な情報保障が受けられるように環境を整えてください。
まだまだ続くであろう、コロナ禍。私たち聴覚障害者も制限されたコミュニケーションの中で、どのように工夫したら今まで通りの生活を続けていけるか、社会との繋がりを保てるか、日々考えています。
様々な情報保障の方法を、その時々、自分にとってベストな方法を選べることは私たち聴覚障害者の自立の一つです。
このようなことに困っている聴覚障害者がいるということをみなさま知っていただき、時にはサポートいただければ私たちは幸いです。
障害者運動の幅を広げ、
運動を強くしていきたい
CIL聴覚障害プロジェクトチーム